センター試験を(英語)google翻訳してみた(その2)~全ての英文を翻訳しました!

センター試験(英語)の全英文をGoogle翻訳してみました

2018年1月実施のセンター試験の英語の問題すべてをGoogle翻訳したものを動画としてアップしました。

結果は・・・予想以上の精度でした!

総じてよく翻訳できている、というのが僕の印象です。以下、実際の翻訳例をいくつか紹介します。まずはだめな例から。

<だめな例・・・「英語構文」が取れていなくて、おかしな訳になっている>

(第2問A 問5)
Nicole had been writing novels for about seven years when she won the national novel contest.
ニコールは、全国小説コンテストで優勝した約7年間、小説を書いていました。

(第2問A 問9)
It shouldn’t be long before the plum blossoms come out. They may even bloom this coming weekend.
梅の花が出るのはずっと前であるべきです。 彼らはこの来週末に咲くかもしれません。
※これは、It won’t be long before ~ (まもなく~だろう)の構文と似た形の文ですが、それをふまえた訳になっていません。
また、2文目のTheyが「彼らは」になってしまっています。

(第2問C 問2・・・Caseyの最後の発言の部分)
Tomohiro: Hi, Casey. I’m glad you made it in time. Our flight’s scheduled to depart soon.
Casey: Thank you for telling me not to take the bus. I never thought the traffic would be so heavy at this time of day.
Tomohiro: I always check traffic and railroad conditions when I have a plane to catch.
Casey: You’re so helpful. I wouldn’t have taken the train without your suggestion.
トモヒロ:こんにちは、ケイシー。私はあなたが時間通りにそれを作ってうれしいです。私たちの飛行はすぐに出発予定です。
ケイシー:バスに乗らないようにと言ってくれてありがとう。私は交通がこの時にとても重くなるとは決して考えなかった。
トモヒロ:飛行機を持っているときはいつも交通と鉄道の状態をチェックします。
ケーシー:あなたはとても役に立ちます。私はあなたの提案なしに電車に乗ったことはありませんでした。
※wouldn’t have ~ without ~ の仮定法をふまえた訳になっていません。

(第3問A 問2途中)
At the time, people had to pay taxes for importing vegetables, but not for importing fruits.
当時、人々は野菜を輸入するための税金を払わなければなりませんでしたが、果物を輸入するための税金は支払わなければなりません
※カンマのあとのbut not for ~の部分を訳し間違えて、意味が逆になってしまっています。この部分のnotは、didn’t have to payの意味なので、正しい意味は「支払わなくてよかった」となります。
(このように、文の後半部分で、前段とは違うという意味でnotを単独で使い重複部分を省略する用法は実際の英語では意外と多いです。)

Tomatoes are eaten cooked or raw as many vegetables are and not traditionally served for dessert like fruits.
トマトは、多くの野菜が果物のようなデザートのために伝統的に提供されていないので、調理されたまたは生のまま食べられる。
※この文は、rawのあとのasを「~なので」という意味だと捉えたため間違った訳になっています。しかし、この場合areのあとにandがあるのが変だ、となるのですが、Google翻訳はこのandを無視して訳をしているようです。
この文は、このandのところで文が分かれており、その次のnotは、tomatoes are not の意味であり、「そして(トマトは)伝統的に、果物のようにデザートとして出されることはない」という意味になります。

(第3問A 問3途中)
Raising insects can be environmentally friendly as they neither take up much space, eat much food, nor release much greenhouse gas. Most are able to survive with little water, making them an ideal alternative food for locations with severe water shortages.
昆虫を育てることは、多くの宇宙を占有せず、多くの食べ物を食べず、多くの温室効果ガスを放出しないので、環境にやさしい。 ほとんどの人はほとんど水を使わずに生き残ることができ、深刻な水不足のある場所のための理想的な代替食品となっています。
※Most(ここでは代名詞)が指すものは、本当は「昆虫」なのですが、ここでは「人」となってしまい、内容がおかしくなっています。

(第5問 DAY4の最初)
Now we are orbiting the planet. It seems that our assumption was correct! There are a few mechanical devices circling around it and their designs are rather complex. They were certainly made by some kind of intelligent beings.
今我々は地球を周回している。私たちの前提は正しかったようです!周りにはいくつかの機械装置があり、その設計はかなり複雑です。彼らは確かにある種のインテリジェントな存在によって作られました。
※下線部のTheyは、本当は前の文のdevicesを指しているのですが、「彼らは」という訳になってしまっています。

(第5問 DAY8の最初)
Unlike our planet, which is totally covered with the precious liquid that sustains us, the green and brown parts of this planet are too dry to support life.
私たちを支える貴重な液体で完全に覆われている私たちの惑星とは違って、この惑星の緑と茶色の部分は命を支えるには乾燥していません。
※too ~ to ~の構文が取れていないため、訳がおかしくなっています。正しくは、「乾燥し過ぎて生命を維持できない」という意味になります。

続いて

<よく翻訳されている例・・・少々不自然な言い回しがあっても、言っていることは十分理解できる>

(第6問 最初のパラグラフ)
History teaches us that technology and associated discoveries have changed how we understand the world. Many technological devices provide additional range and power to our natural capacities, such as our five senses. Among these devices, many enable us to see things that we cannot see with the naked eye. This change from invisible to visible has led to tremendous growth in our comprehension of the world and has strongly influenced our ways of thinking.
歴史は、テクノロジーとそれに伴う発見が私たちが世界を理解する方法を変えたことを教えています。多くの技術装置は、私たちの五感のような私たちの自然の能力に付加的な範囲と能力を提供します。これらのデバイスの中には、肉眼では見えないものが多く見られます。この目に見えないものから目に見えるものへの変化は、世界の理解に大きな成長をもたらし、私たちの考え方に強く影響しました。
※下線を引いた部分が変ですが、それ以外は意味が理解できるレベルで翻訳されています。

~全文訳は動画でぜひご覧ください。~

このようにすべての英文を翻訳にかけてみて分かったことがあります。

Google翻訳してみて分かったこと

1.Google翻訳が訳を間違えた部分は人間も間違えやすい

先ほど<だめな例>として紹介した部分は、大学受験生などで英語がすごく得意ではない人が同様に間違えそうな箇所です。

2.代名詞が苦手

<だめな例>の
(第2問A 問9)のThey
(第3問A 問3途中)のMost
(第5問 DAY4の最初)のThey
のように、代名詞が指すものを間違えることがよくあります。(間違える場合の特徴は、代名詞が指すものがその文よりも前の文にある場合です。)これは、現在のGoogle翻訳が「文の内容を理解していない」ために起こる間違いです。たとえどんな簡単な文だとしても、代名詞が何を指しているのかを判断するためには文脈を理解することが必要なので、代名詞については今後も間違いが起こるでしょう。

3.和訳の力は、大学受験生の平均よりも上かも。

大学受験で問われる力にはいろいろありますが、その中には「英文を読む力」も当然含まれます。ある英文を読んで内容を理解できるなら、それを日本語に訳すこともできるはずです。(たとえ英語を英語のまま理解して読んでいるとしても、日本語が母語ならば理解した内容を同様の意味の日本語に翻訳できるはずです。)そういう意味で、和訳は「その英文が読めているか」を測る一つの方法となりえます。
いま、大学受験生のみなさんにこのセンター試験の問題の翻訳(和訳)をしてもらい、Google翻訳の出来と比較することができるなら、Google翻訳の出来栄えは全体の平均以上になると思います。そうなる最大の理由は、(全体の平均か、それ以下の)受験生の単語や文法の知識が不足しているからなのですが、もし辞書や参考書を使ってもいい、という条件で受験生のみなさんに翻訳をしてもらった場合はどういう結果になるのでしょうか?

(注)ここで僕が言っている翻訳精度の尺度は、「日本語としてより自然である、流暢である」というものではなく「原文の内容が正しく伝わるか」というものです。

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